1959年に創設された英国のレイカル・デッカ(Racal Decca)RFCでは、あらゆる年齢や経験を持つプレーヤーが活躍しています。彼らの共通点はたったひとつ。「ラグビーへの情熱」です。
私たちは、この世界最小のクラブに国際舞台の雰囲気を味わってもらいたい、と強く思いました。そこで、ラグビー界のスーパースターたちに相談を持ちかけたのです。
レイカル・デッカの試合当日。
ラグビーワールドカップ2003で勝利を収めたジョニー・ウィルキンソンがキッキングティーをセットし、元オーストラリア代表のマット・ギトーがボールに空気を入れ、イングランド現役選手のマイク・ブラウンがウォーターボーイを担当。そして、ニュージーランドのブラッド・ソーンとアイルランドのシェーン・ホーガンは、ハーフタイムにオレンジを配る準備をし、イングランドの英雄クライブ・ウッドワードとウィル・グリーンウッドは、レイカル・デッカやライバルチームのストリーサム・クロイドン・サードの士気を鼓舞しました。時速50マイルの強風が吹き荒れるピッチで、レイカル・デッカはスター選手に見守られながら粘り強いパフォーマンスを発揮。見事32-15で勝利しました。
この試合はスター選手が思い出に浸る時間でもありました。ホーガン選手は地元のチームでプレーしていた時代を懐かしみ「(ローカル試合で)ラグビーを始めた頃の情熱を思い出しました」と語っています。「ラグビーはここで生まれ、ここで生き、ここでノーサイドとなるのです」
私たちは、2015年以降も変わらず、地域に根付いたラグビーを支援します。

本日の試合は、プレーしたすべての選手たちと私にとって、ラグビーの神髄に触れた夢のように楽しく思い出に残るものでした。この2つのローカルチームは、私の中で特別な存在です。彼らのチカラになれた事は、本当に素晴らしい体験でした。
BRYAN HABANA
ラグビー南アフリカ共和国代表