DISCOVERY オーナーズエピソード
ディスカバリー35周年を記念した特別企画。
オーナー様とディスカバリーが紡ぐ、冒険と発見の物語をご紹介します。
VOL.1
「ベビーカーの頃からガタガタ道が好きでした」
父から受け継いだDISCOVERYに乗り続ける高田さん
親子で30年にわたって乗り続ける車
「オフロードでの走りがいいんです。このサイズの他のSUVと比べても、よく走る。悪路を走っているディスカバリーって、本当にカッコいいんですよ」
高田慧さんの愛車は、1989年に登場した初代ディスカバリーだ。
「いわゆるディスカバリー1というモデルですが、マニアの間では丸いヘッドライトに四角いライトカバーのついたマイナーチェンジ前のモデルは、ディスカバリー ゼロって言われているんです。その後、フロントまわりのデザインが変わった1995年モデル以降をシリーズ1って言うんですよ」
なんともマニアックな話である。実は高田さん、親子で30年にわたる生粋のディスカバリー乗り。きっかけは、「キャメルトロフィー」だそうだ。
それは、1980年から2000年にかけて南米やアジア、オセアニアを舞台に行われた伝説のラリーレイド。各国の代表がオフロード走行はもとより、ダイビングやクライミングなどのタスクもこなし、その合計ポイントで優勝を競うというもの。ランドローバーは、1981年からサンドグローに彩られたレンジローバーやランドローバー110などを提供してきた。1990年以降は、ディスカバリーが競技車、サポートカーとして採用されている。
「お前はこれを手放しちゃダメだ」
親子二代で乗り継ぐ愛車の走行距離は、13万kmちょっと。高田さんが譲り受ける前にコンピューターの不具合を修理した以外は、消耗品を交換する程度で大きなトラブルには見舞われていないそうだ。
ディスカバリーというモデル名には、発見とか冒険といった意味が込められているが、高田さん親子は様々な経験を積み重ねながら、それを実践して楽しんできた。ランドローバーを創設したウィルクス兄弟が目指した、オフローダーのあるべき姿としては、最もふさわしいといえるだろう。
「冷静に考えると維持は大変ですが、そういう問題じゃない。友人にも“お前はこれを手放しちゃダメだ”って言われます。ベビーカーの頃からガタガタ道が好きだったらしいので、オフロードじゃないと気が済まないんですよ(笑)。これからも乗り続けます。絶対に手放しません」
制作協力=ENGINE編集部 写真=望月浩彦
※当記事は「ENGINE Web」に掲載されている内容をもとにしたものです。